医療は癒しのたまり場でありたい
心理的安全性:患者となり、患者の家族となって病医院を訪問することは年と共に増えてきます。大病院には人が集まり、人を見るというより患者なんだ、とあきらめることもあります。愛と癒しのたまり場であって欲しいといつも思います。
そんな職場づくりをするにはどうしたら良いでしょう? 規模に係わらず職場は環境変化を受けてそれに対応しながら変化変遷していきます。変わることが常に求められているのが働く職場ということになります。変化を受け入れながら柔軟に対応していくために必要なのが“心理的安全性”ということになります。心理的安全性とは、こんなこと言ったら批判される、発言力ある人が一方的に話し他の人は黙って聞いている、こうした心にブレーキをかける状態ではなく、安心して発言できる、消極的な人には発言しやすい空気を作ってあげる。こうした配慮が自然に行われて安心感があるということです。
そんな職場をイメージして声を掛け合い、話しやすい雰囲気をつくり、前向きな意見を出すようにしてみませんか。
感情労働の医療現場:医療は専門職の集まった労働集約です。人が多いだけに経営的には人件費の負担が多くなります。専門職の異なる人たちが集まり、お互いの専門性をカバーし合いながらチームとして動いている歯車組織が医療です。この歯車が回っていれば患者へのサービスは自ずと上がることになります。でも歯車を回す阻害要因があります。それが感情労働(気分で動きやすい側面がある)ということになります。先の心理的安全性が保たれていれば良いのですが、そうでないと歯車は回りにくく、時に故障して心理的安全性は壊れ職場全体がぎくしゃく対立ムードが蔓延します。
そんな時には、いつも以下のポイントで原点に戻ることが大切です。
・クリニックは愛と癒しのたまり場であること(患者が人として求めること)
・医療は歯車の職場であること(相互補完、協働の関係で成り立っている)
・気分(感情)に振り回されないこと(お互いに気分を読み合って職場風土となります)
・自分の考え気持ちに偏ることなく全体のことを考えて発言協力しあいましょう。
・自分の役割(責任)を感じ、それを実現するために考えましょう。
・気持ち(感情)に振りまわされないようにしましょう。
※医療職の人間力は専門性と人間性、相手まわりを受容するこころ。
過去と他人は変わらない
人の命は過去、現在、未来につながっています。日本人はこの連続性に優れています。世界に1000年企業12社あります。そのうち9社が日本にあります。500年以上、100年以上いずれを見ても大半が日本にあります。
人ひとりを見ても過去、現在、未来の時間の流れの中で物語を紡いでいます。大場クリニックの組織を見ても同じことが言えます。
創業時に現在の礎を作った人たちが居て「今」があります。そして、「今」のあり方が「未来」を創っていきます。このように機能的に見ると
過去機能:創業した人、それを助け補完した人、年齢は60代以上の人
仕事でみると会計業務(業務の後始末)です。
現在機能:現場のライン業務、年齢でみると40,50代の現場を支える人です。
未来機能:業務的には企画開発業務、地域連携です。年齢的には20,30代です。
組織を見てもこのように過去現在未来に分けてみることが出来ます。人も同じです。自分の過去に両親がいます。現在の自分達の後に子供たちがいます。こうしてつながっています。
過去があって今があるわけですから過去は讃えましょう。これが日本の変わらない文化でもあります。過去の人は未来を見て現在の人達に希望と期待をかけてバトンを渡していきましょう。
現在の人は今の変化を自分の事として受け止め信頼関係を縦、横につなげていきましょう。心理的安全性を意識して双方向のコミュニケーションに努めて情報の細やか共有化を図りましょう。そして、易不易(えきふえき)という考え方を持ちましょう。
易は変えること。不易は変えてはいけないことです。大場クリニックの易、不易を明確にしていきましょう。それが現在の新しい組織体制だと考えます。現在機能にある人の考えと行動は重要です。“過去と他人は変わらない、変えられるのは今の自分の考えと行動にある”ことを覚悟すべきです。
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産業カウンセラー、心理相談員、メンタルサポートアカデミー認定カウンセラー、心支援士🄬
MICC研究所
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